アイドルマスターが好きなプロデューサーの皆さんにインタビューを行う【J@QのM@STER Question】、始まります。 当企画の概要は記事の最下部に掲載がございますのでそちらからご覧ください。
さて本日はその第??回。
餅沼(@6KuS)さんです。
餅沼-もちぬま-：現在興味のあるアイドルマスターシリーズはシンデレラガールズ。
担当アイドルは脇山珠美、砂塚あきら。
趣味はイラスト。
ーそれでは本日はよろしくお願いします。
はい、宜しくお願いします。
ー今回は7つ質問を用意しています。
①アイマスに出会ったきっかけをお聞きしたいです！
正確な年数でいうと確か2017年ですね。その頃は色々と趣味を探していた頃で、熱中できてかつあまりお金のかからないコンテンツを探していました。そんな当時友人に勧められたデレステがアイマスに触れたきっかけですね。
―キャラクターゲームとしてプレイしていた感じでしょうか？
いいえ、単純な暇つぶしの感覚だったのでキャラクターがどうこうというよりは音ゲーとしてプレイする感じでした。ゲームがもともと好きだったので比較的最新のアプリとして捉えていた為にプレイする事に抵抗は無かったですね。
最初に始めた時のスマホ機種はiPhone5Sだったので、こんなに小さい機械の中でキレイに3Dモデルが動くんだ！と感動したのを覚えています。
今思い返せば始めた時期としてはちょうど三月の「桜の頃」のイベントが終わる時でしたね、ギリギリ珠ちゃんとすれ違ってます(笑)
―それまでにアイマスは知らなかったですか？
一切知らなかったです。
周りの方々はアイマスをニコニコ動画から知った！という人が多いと聞くんですけど、僕はゲーム実況やMAD動画などを見ていただけなのでアイマスには辿り着かなかったです。
―そうなると女の子が沢山出るゲームって少し抵抗があったんじゃないですか？
いや、むしろ抵抗があったからこそそっちの世界に行ってみようと思ったんですよね。昔は主人公の性別を選べるゲームでも男性しか選ばない人間だったので…。
なので一念発起して折角なら「趣味は増えた方がいい」と思い飛び込みました。
②今までに触れていたのはどんなコンテンツですか？
ガンダムシリーズであったり、まさに「男の子が好きなもの！」と言われる趣味に触れてきました。
例えばダンボール戦機だとかイナズマイレブンとか…明確に好きなコンテンツがあるというよりはその当時の男の子のトレンドに合わせてプレイしていた感じですね。「このコンテンツが命！」という感じでは無く友人と一緒に楽しむ、といった具合ですかね。ずっと続いているって程でもないけど長くハマっている物としたらガンプラかな？手先は敢えて言うなら不器用って程でも無いので色々試してみたりしていました。
―小さい頃にイラストを描く事は無かった？
あったとしても落書きですね。クラス内で絵を描いてその絵に値段をつけてやり取りする遊びとかやってました。小学生の時ならこういう遊びは誰でもあったんじゃないかな(笑) だから特別どうこうって訳じゃないです。
③餅沼さんと言えばイラストですが、描く時に意識している事や楽しいと思う瞬間はいつですか？
そうですね～イラストを描く姿勢として正しいか正しくないかは分からないんですが身体など描写の正確性をかなり気にしています。
例えば絵が上手い！と言われる人でも色んな人がいるじゃないですか？絵の線画よりもシチュエーションを落とし込むのが上手い人だったり、色を塗るのが上手い人だったり…。
そんな人達が沢山居る中で「この人たちと自分が違う点は何だろう？」と僕が考えた時に突き詰めていきたいのは絵の正確性かな、と思ったんですよね。当時はひねくれてたので周りのイラストを描く人を見て「この正確性で一番になりたい！」と思って一日十何時間も練習する事もありました、その時はあんまり上手くならなかったんですけど(笑)
体を描く上手さと色を塗る上手さがRTやいいねと関係なく何かの点数として表されたとして、その上手さが同値だった時に外から見てパッと評価されるのは色を塗る上手さだと思うんですよ。だって中々「腰のここのラインが上手いですね！」って絵師さんじゃないと気付きにくくないですか(笑) 絵を見る側としても褒めにくいと思いますしね。
だからどうって訳じゃないんですが、僕が意識してきたのはこれだ！という話になると正確性を意識しているっていう回答になるのはこういった経緯があるからだと思います。
絵を描いていて楽しいと思う瞬間は人に喜んでもらえた瞬間ですね。絵を見て貰って喜んでもらった嬉しさに加えて、さらに絵に力を入れた所を褒めてもらった時には「意図が伝わった！」と本当に嬉しくなります。
ただ、褒められて嬉しい！と思うだけじゃなくてどこかしらに「もっとうまく描きたい！」みたいな悔しさがあって、その悔しさが自分がここまで頑張ろうと思った原動力なんじゃないかなと思います。
―物凄くストイックですね！
ぶっちゃけて言えば僕のやり方は絵を描く姿勢として100点ではないと思います。
自分の描いている作品が許せない時期が実際にあって、完璧じゃない自分の絵を見せるのが嫌だった時期もあるんですよ。その時期は絵を描いていて楽しくなかったな…(笑) ただそんな姿勢も今では自分の大事なアイデンティティーだと思っています。僕は純粋な楽しさだけじゃなく、自分の自尊心を埋めてくれる趣味としても接しているので今こうして見てくれている皆さんのお陰で続けられています(笑) 正しいか正しくないかは置いておいて色んなモチベーションの保ち方があっても良いんじゃないかな！
④担当アイドルとの出会いと好きな所、好きなカードをお聞きしたいです。
まずは脇山珠美ちゃんですかね。
好きな所と言えば真っ直ぐな所が好きというか…僕は彼女が羨ましいと思う事があります。
剣道を長く続けている継続力とかは僕に無いものですし、確固たる自分自身を持っている所が羨ましいかも。
最近ふと考えたのは大人になろうとしている彼女が一番羨ましいのかもしれないなと思っています。僕は変に自分の役割を求められるのが嫌で…自由に楽になりたいって気持ちがどこかにあり、珠ちゃんとは逆で子供になりたいなって思う事もあるんですよ。反対に珠ちゃんは天真爛漫さがあって誰かに好かれる良さがあって…子供のままでも全然問題ないと思うんですよ。そんな僕が欲しかった良さを持っているのにそんな自分に収まるだけじゃなくて大人になりたがっているのが何だか眩しく見えたのかな、と思います。
今はその対比に気付いて、彼女の凄さを言語化出来たからこそ彼女の好きな点を素直に言えるようになった気がします。
15,16歳って誰もが何かを諦める決断をする時期だと思うんですよ。今が楽しくても今後の高校生活や将来を考えると「このままで良いのかな」とふと我に帰っちゃう事もたくさんあって…。そんな時期に珠ちゃんは剣道とアイドルを自分自身のポリシーを固めて並行してやり続けているじゃないですか？普通じゃとても出来ない事だと思って尊敬しています。彼女は鋼の心を持っていますよね。
まとめて言えば良い所も悪い所も全部ひっくるめて何だかんだ気にかけちゃうので結局「好き！」になるのかなと思います。
脇山珠美という女、少しづつ成長を続けてすこーーーしずつ最高値を更新する輩なので、常に最新のカードが一番「強い脇山珠美」なんです。故に、最新の［誠の花道］脇山珠美が好きといえば好きです。ただ……着てる服が子供っぽすぎてビジュアル的にはなんとも言えん！てかさ？てかさ、もっとこう、あるだろ！？みたいな…！そうなんです、見ると悶えて変なろくろポーズしたくなるような服を着て外出したがる。でも原色まみれのビビッドカラージャンパーを着て外に出るんじゃない！お前は高校一年生だよ。バカがよ。せっっかく可愛いんだから可愛い服着るとか、もしくはカッコイイ服でビシッと決めなさいよ。そこら辺も含めてちゃんと自分を貫きなさいよ。どういう思考のもと生まれたチョイスなのよ……。可愛いなぁ。
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次は砂塚あきらちゃんですね。
ちょっとずつ思い出しながら話す形になるんですが敢えて言うなら「今の自分だから好きになれた人」なのかもしれないな。僕は今まで「自分自身を持っている人」がなんとなく恨めしくて好きになりきれなかったんですよ。ただ界隈の様々な方を見つめるにつれてそんな方々を素直に認められるようになって。そういう曲がらない自分と向上心を持っている意味で桐生つかさちゃんも同じ系統ではあるんですが、あきらは向上心だけじゃなくて自分の自意識やパーソナルな部分を曝け出せる良さがあるんですよ。彼女は配信などが趣味なんですが、そういった自分の趣味なんて自分に自信が無きゃ中々出せないじゃないですか？
担当アイドルどちらも自分を持っていながら落ち着きを持っているあきらとひたすらに進み続ける珠美は対照的で、そんな二人をどっちも認められるようになったのは今の僕の変化でもあるのかなと思います。
あと気にいっている所と言えば何だかんだあきらって結構冗談も言うし笑顔も可愛いですよね(笑)
色んな可能性がある子だし、ファッションも生き方も自分の対極に居る子なのでかなり気に入っています。この子を見ていると自分が自分らしくある事に自信を持てますね。
なにを描こうかずっと悩んでる間に来た一枚。ビビっとキました。髪を下ろすんじゃないよ。人は死ぬ生き物だぞ。
砂塚あきら、「自分らしく」「自分のペースで」っていうのが常にフィーチャーされてる(と私は思っている)んですけど、これは常に泰然自若として自分らしく在るというよりは、自分らしくあろうと意識して自分らしくしてるっていうのがよく分かるカードですね。このカードというよりはこのカードに付随するイベントでの話にはなるんですけども。
ともかく砂塚さんは“自分“を生きることが楽しいと分かっていて、だから自分を楽しんで後悔しないようにしてるのがいいね。自分を変えることができるのも、自分を生きるということも、全てが自分次第。そこら辺の15歳なりの大人らしさが好きなんです。髪を下ろすな。人が死ぬ。
⑤アイドルと過ごしている事務所のイメージをお聞きしたいです！
僕はその子の人生はその子が決めるものだと思っているんですよ。それは自分がそうでありたかったからでもあるんですけどね。だから手元に置いておきたいというよりは自然と一緒に居られてなおかつお互いが楽しくなれるような子を選んでいます。
そういう意味で言えば夢見りあむちゃんなんかは物凄く気に入っていますね。あきらとりあむの関係なんかは雰囲気として好きなので…、あきらは他人に対して凄く丁寧な子なのにあれだけ粗雑にりあむを扱うのは一種の信頼なんですよね(笑)
何を大事にして欲しいというよりもノリと勢いで楽しくあって欲しいな思っています。うちの事務所は楽に過ごせる生き方を提供する為の場所なのかもしれないですね。
⑥餅沼さんと言えば脇山珠美ちゃんとのお話が一番有名だと思いますが、彼女に今掛けたい言葉があるとしたら何ですか？
自分が今は子供でも良いって言う事実は忘れないで欲しいですね。今はその言葉をどうにか優しく伝えたくて悩んでいます。
正しいルートで正しい道を歩むだけが人生じゃないんだよって事を要約すれば…つまり言いたいのは「いろんなルートを楽しもう！」って感じですかね。
ずっと頑張り続けるんじゃなくて何にもしない1日を作ってあげたくて…今のままな彼女にもしっかりと良さがあるのを忘れて欲しくないので、まずは子供のスキルツリーを全部開放してから大人になりなよ！と思っています。難しく考えるんじゃなくて楽に生きて欲しいな。
⑦最後にこれからのアイドルとの関係の展望等はありますか？
凄く今更な事を言うんですが…何でもかんでも思った通りにはならないじゃないですか。僕が何を思ったところで彼女達が何をするかは自由だし。
だから俺の展望は俺の物でしかないし、諦観でもあるんだけど結局のところは彼女達を見守っていたいんじゃないかなって思います。
片付けなきゃいけない事もある程度やってきたし、彼女達とプロデューサーとして一人の男として色々したい！って言う方も多いと思うけど僕が何をするというよりはありのままのニュートラルな位置にいたくて。
色々アイドルとして彼女達が落ち着いた時に身の上話を出来るような関係になれたら嬉しいなって思います。
二十歳になっても特攻娘で色んな事を経験してきた珠美と、子供大人の間柄ではなく自分を突き通し続けるあきらと、いつかまた出会って何かの頼りにはなれたら良いなって思います、僕も自慢じゃないけど周りの人より浮き沈みが多い人生を経験した気がしてるからね(笑) 長い目で彼女達と一緒に居られればなと思います。
ー今回はインタビューありがとうございました！
ありがとうございました！
【筆者ひとこと】
イラストや音源投稿企画などで鮮烈な印象を残し続けている餅沼さん、僕が出会った時から今までに出会ったことの無いタイプの印象を感じていましたが、その自分を強く持てているのはアイドルから学んだものでもあると聞くと妙に納得しました。素晴らしい関係性ですね。
【J@QのM@STER Question 企画概要】
『人間は自らの感情でも認識し得ない領域があり、それは話す事などのアウトプット作業で初めて気づくことが出来る』という筆者自身の経験に基づき、インタビューというアウトプットの機会を提供する事で様々なアイドルとプロデューサー(ユーザー)の関係を調査したい、という思いから生まれた企画となっております。どうぞ出演者の皆様の経験や関係に想いを馳せてくだされば幸いです。
【筆者紹介】
J@Q(じぇいきゅう)
応援しているアイドル⇒本田未央、松山久美子、矢口美羽
担当としてプロデュースしているアイドル⇒風野灯織、七草にちか、北条加蓮
性癖全部詰め込みアイドル⇒中野有香
矢口美羽非公式応援Discord『美羽コード』管理人
