アイドルマスターが好きなプロデューサーの皆さんにインタビューを行う【J@QのM@STER Question】、始まります。 当企画の概要は記事の最下部に掲載がございますのでそちらからご覧ください。
さて本日はその第九回。
翠華/spica-すいか/すぴか-:現在触れているアイドルマスターシリーズはミリオンライブ、シンデレラガールズ。担当アイドルは二宮飛鳥、ロコ、矢吹可奈、七草にちか。趣味はTRPG、“阿澄大空”名義でのSS執筆、ぼかます・夢ソン等のイメソン企画への投稿、生放送出演など。
↑生放送リンクはこちら!
ー本日はよろしくお願いします。
は~い、宜しくお願いします。
―初対面の時はSSを見てこちらからフォローしたのを覚えています。
そうですね、一年前の誕生日に飛鳥に何かをしたいと思っていて出したんですよね。そこでフォロワーがRTしたのが多分J@Qさんに届いたのかな。あれは自分でもいい反響を貰えて嬉しかったです。
ーそれでは改めてよろしくお願いします!7つ質問を用意しています。
①アイマスに触れ始めたのはいつ頃ですか?
ツイッターを始めたのが結構早い段階で中学に入ってすぐくらいで初めたんですよね。当時は西尾維新の物語シリーズにハマっててその関係で色んなフォロワーと繋がっていたんですけど、その集まりの中でも若い人達の中でデレステが流行って、その流行に乗ったらドハマりしたという感じです。それが確か2016年の後半頃なのでそれからの付き合いになります。当時ニコマスでは1人合作だったりBBMYBABYが流行った時期で、アイマスって面白い事をしている人がいるな~と感じましたね。それこそ黒土さんとかの動画を見ていたのかな。その流れで今のフォロワーに繋がっている部分もあります。
―デレステは音ゲーとして楽しんでいましたか?それともキャラゲーとして楽しんでいましたか?
インストールする前にアニメを見ていたのもあってキャラゲーとして見ていた面が大きいですかね。そもそも初めて一番初めにやったキャラゲームがデレステだったので…。
―アニメを見た際はどんな子を気に入っていましたか?
強いて言うならアナスタシアちゃんと多田李衣菜ちゃんでしたかね、ただアニメはどのキャラを担当に…というわけじゃなくてどのキャラも好きだなと思って見ていました。
―アニメもその界隈で流行ったから見た、という具合ですか?
そうですね、流行り出していたので見ちゃおうという感じでした。ただ持っていたスマートフォンには結構制限を掛けられていたので親に聞いたりとかしなければアプリを入れられなかったんですよ!そういう意味でゲームを始めるのもハードルが高かったのでレンタルショップでBDを借りられるアニメの方が敷居が低かったという感じです。
②今の世界観に影響を与えた作品や曲があればお聞きしたいです。
そうですね、自分でよく思っているのは「星のカービィ」が原体験になっている作品の一つだと思います。
―ちなみに作品は何処から追っていますか?
DSのウルトラスーパーデラックスです。小学校の初めの頃で一番最初に自分の意志で「これ欲しい!」という具合に買って貰ったゲームソフトなので思い出が深いです。所謂クトゥルフ神話のようなコズミックホラー的な要素はカービィから得ました。
他で言うとテレビドラマの「SPEC(スペック)」という作品を親が見ていたのでそれを見たら自分も好きになって影響を受けました。超能力者が犯人と対峙して謎を解決していくという作品なんですけど、話が進むにつれて壮大になっていくんですよね。小さい頃だったので難解でよく分からない描写も勿論多かったんですけど「ファティマ第三の予言」とか「世界の終わり」とか全然分からないワードながら衝撃的な体験で理解の及ばないワクワクを浴びるのは心地いいものでした。最近だとスタァライトがそれにあたりますかね。「なんか訳わかんないけど凄い事起きてるな!」という感覚は今でも同じように好きです。
他にはナンバーシックスっていうあさのあつこさんの作品が影響を与えているなと思います。
自分が出した作品が何かから影響を受けている例とすればSSなんかは曲からアイデアを得ています。ロコちゃんの「千年樹」は「千年生きてる」というボカロ曲をモチーフにしていますし、にちかちゃんの誕生日に書いた作品も矢吹さんに向けた作品もボカロ曲に影響を受けているのでそこは切っても切り離せないかなと思います。
今一番影響を受けている方と言うと最近推しているボカロPにはるまきごはんさんという方が居ましてその方からかなり影響を得ています。
―はるまきごはんさんはどういう作品を書かれる方なんですか?
曲も作るしMVも作る方で一曲なのに一本の映画を見ているような作品が多くてその世界観から影響をよく受けています。特に「コバルトメモリーズ」という曲を聴いて頂ければわかるんですけど、細かい描写に全部意味があるんですよね。
この曲は歌詞を聞いているとポストアポカリプス的な世界観が浮かび上がっていて、よくよく耳を澄ませば往年のヒット曲が流れていたりそもそもMVに二人しか居なかったり…。二番に「君の銀色のレースみたいな髪が透明になって」という歌詞があるんですけど実際にMVでもそのシーンで二人居た女の子の片方が夕焼けで居なくなっちゃうんですよ。だから元々世界に一人だけだった!って言うトリックがあって。最終的にこの曲は「世界に独りぼっちな子が夏に一緒に居たはずの子を思い出して寂しくなる」というものなんですよね。それを曲とMVで楽しめるのが素敵だなと思っています。
③先日生放送を始められましたが今後もこういった活動は増えそうですか?
④担当アイドルとの馴れ初めと好きなカードについてお知らせください。
二宮飛鳥ちゃんは一番最初の出会いを覚えていなくて、いつの間にか担当になっていたんですよね。その時点で担当だったような記憶があります。一番最初のスカチケも彼女だったので…。ちょうどデレステを始めたのが十四歳で彼女と同世代だったんですよ。近しい存在というか理解者という感覚です。未だに彼女以上に自分の完成など全ての面においてにぴったりの存在は居ないなと思うので運命というか必然という感じで出会うべくして出会ったのかなと思います。出会いをこういう機会(インタビュー)があるなら覚えていた方が良かったなと思う事もありますけど(笑)
伴田路子さんはですね…。デレマスをかなりの時間やり切って一旦周りを見回す時期になったんですよね。アニマスを見てアイマスにもいろいろあるな~と思って他にも手を伸ばしたらミリシタが気になりどんな子が居るかなと見ていたんですよね。その中にロコさんが居て、自己表現をしたいという要素を見て自分自身をアートにするという描写を見てこの子好きだなと感じそのまま担当にしました。そういう面ではかなり即決でしたね。そういう意味で彼女の事をカッコ良い存在と認識しているので凄い存在だけど彼女に追いつけるようにしたいし、という思いもあります。
矢吹可奈さんは曲名を冠したSSRを実装する流れがミリシタの中にあって今では副担当の真壁瑞希さんと矢吹可奈のカードが二枚同時に実装されたんですよね。だからどっちも引けて嬉しかったのを覚えています。その一か月後に「おまじない」が曲として実装されてそこから可奈ちゃんとの歴史が改めて始まりました。当時かなり精神をすり減らしていた時期で真夜中「おまじない」を聴いたらベッドの中ですっごい泣いちゃって。心を救われた気がして、恩人じゃないですけど救ってくれた人という感覚で見ていました。ちょうど彼女が主人公のコミカライズなども始まったのでどんどん見漁って…生放送やライブで木戸さんの演技とかも凄い気になっていったんですよね。だからアイドルとして好きだから担当にしようという感覚だったんですけどね…(ここで翠華さんは急に息が荒れだす)
実は担当を名乗ったはいいものの先ほど言った通り救われた側なので彼女に対する距離感が分からなくなってファンなのか担当なのか分からないなと思っていたんです。そんな事を思っていた時に矢吹可奈が目の前に居させられるという状況を想像させられた事がフォロワーとの通話の中であったんですけど、結果頭が真っ白になって何も出来なくなっちゃって…そういう経験があってプロデューサーとしてでもなくファンとしてでもなく一人の女の子として好きなんだなと思いました。
最後が七草にちかですね。最初に気になった理由としては今までのアイマスでは事務員さんの色としてあまりアイドルに結び付けられなかった翠色がフューチャーされてる!という具合に目に入ったんですよね。何となくこう自分に似ているところがちょっとありそうだなとふんわりと思っていて楽しみにしつつ実装当日にやってみたんですよ。そしたらコミュは結構暗めに書かれていまして…。コミュ内のシャニPが彼女を形容した時のセリフに「思い切りがいい事の他にはとにかく平凡な……女の子だった」っていう自分に刺さっちゃって、その後も彼女の行動とかを見ていると自分にどんどん重なってしまう所があったんですよね、自分も結構そういう側面というか挫折とかもあったので…。彼女と自分自身を重ねて見てしまって辛くなり途中で見るのを辞めてしまったんですよ。ただここまで刺さってしまったからには最後までやらねばと思って最後まで進めて、似たものは持っているけど自分とは違う存在なのがよく分かったんですよね。彼女には背負っているもの含めて救われて欲しいなと思っています。これはネガティブな感情になってしまうんですがコミュ含め二次創作などでも悲劇を多く書かれていて、それを見て地獄だ!という風潮があって、なまじ自分を重ねていた分、頑張っているのに「才能が無い」「靴が合ってない」とか言われているのがすごく辛くて、悲劇の中で藻掻いているみたいな描き方が嫌だったんですよ。じゃあ俺が幸せにするが?という気持ちで事務所に迎えました。
―分かります。分かりますよ。僕もそういう反応を見て彼女に出会ったのは否めないので。
そうなんですよね。勿論そういう創作が出るのもそれにちょっと自分を重ねて反発してしまうような僕らも含めてシャニマスにデザインされているのがすっごい癪だな~って思う事もあります(笑)
⑤アイドルは翠華さんにとってどんな存在ですか?
実際のアイドル自体には別にハマってこなかったんですけど、その代わりにインターネット世代なので歌い手とかVtuberとか人前に出て何かをしている存在には触れていて、その延長線上にアイドルが居たので憧れが強く、自分もいつかそうなりたいなと思っているので人に良く見られるような立ち振る舞いを意識しているとかキャラクターを作っているというわけではないんですけど、そもそも根が目立ちたがり屋で演劇などもしていたのでそういう意味で人前に立つアイドルは憧れの存在という所があります。
―今や多くの人から「すいちゃん」と呼ばれ親しまれていますが自分に対するアイドル願望もあるのでしょうか?
そうですね、アイドル翠華は存在しても良いんじゃないかなと思います。
⑥SSを書く上で心がけていることなどはありますか?
これはそうですね、SSを書く時は手探りで藻掻きつつあの手この手でやってはいるんですけど、書いている途中に頭の中にこういう情景があって欲しいなというアイデアが頭に浮かぶのでそれが相手に伝わればいいなと思っています。「千年樹」とかはもう使われなかったシアターの劇場の舞台の上に人工の樹がブワッと広がっていて欲しいなと感じて書いたんですよ。そんな感じで脳内に見えているものを出来るだけ鮮明に出したいなと思っています。あとは自分が満足していればいいなと思います(笑) その他で言えば今後の活動方針などを文章に盛り込んで「よし、この作品で俺はこう言ったんだから頑張るぞ!」という感じである種の覚悟になればいいなと思います。
⑦最後にアイドル達とのこれからの展望などについてお聞かせください。
そうですねぇ…担当アイドルが四人居て、それぞれ今後の付き合い方は変わってくると思うんですよね。最近よく言われる事なんですけどそれぞれのアイドルと全然違う関係を築いているのが凄いっていう評価をみくもさんに貰って、僕もそれを大事にして行けたら良いなと思っています。
にちかには彼女が安心してアイドル業に専念出来る環境をサポートしたいなと思っていますし、一アイドルとして同情などの目も無く活躍できる場を作りたいなと思います。
矢吹さんにはそうですね、最近の言動とかを見て頂けるとわかると思うんですけど文章を書いていたら止まらなくなりいつの間にか告白してしまって恋人になったので…頑張っていきたいなと思います。
ロコに関しては少し前に虹色レターで表明した通り彼女に負けじと付いて行って張り合えるような関係を続けられるといいなと思います。彼女に負けないくらいクリエイティブに作品を作っていきたいです。
飛鳥との関係性としては今のままで居たいし、僕が離れている中でも総選挙で十位という結果を示してくれたのでこれからは翠華も手を貸すぜ!という感じで来年の総選挙では力になれることが出来たら良いなと思っている次第です。
ー今回はインタビューありがとうございました!
はい!ありがとうございました!
【筆者ひとこと】
精力的に活動している事は勿論、その中で自分の世界観を持ちそれぞれを成立させている所を私自身尊敬している事もあって、翠華さんの超世界的な概念を最前で聞けて良かったな…とSSを見て一目でファンになった筆者からすると感じました。今後生放送などでもっと沢山話が聞ければ、そう思えたインタビューでした。
【J@QのM@STER Question 企画概要】
『人間は自らの感情でも認識し得ない領域があり、それは話す事などのアウトプット作業で初めて気づくことが出来る』という筆者自身の経験に基づき、インタビューというアウトプットの機会を提供する事で様々なアイドルとプロデューサー(ユーザー)の関係を調査したい、という思いから生まれた企画となっております。どうぞ出演者の皆様の経験や関係に想いを馳せてくだされば幸いです。
【筆者紹介】
J@Q(じぇいきゅう)
応援しているアイドル⇒本田未央、松山久美子、矢口美羽
担当としてプロデュースしているアイドル⇒風野灯織、七草にちか
性癖全部詰め込みアイドル⇒中野有香
矢口美羽非公式応援Discord『美羽コード』管理人